レミニセンスはアンティーク・ショップです。いつまでも心に残る、想い出のかけらのような品々を 集めました。

ヴィクトリアンを閉じ込めた軽やかなアールヌーヴォーはいかが / Antique Art nouveau German Photo Stand with Old Print 719-300

38,000円(内税)

購入数

ドイツ・アンティーク、流麗なフォルムが美しいフォトスタンドと、古い英国の写真。



ロンドンより少し西に行った郊外の競馬場。
そこで行われた中規模のアンティーク・フェアでこのフォトスタンドを手に入れました。


一筆書きで描かれたような流麗な線。
アールヌーヴォーのスタイルでありながら、全くくどく無く、すっきりと軽やかな空気を纏い立つ様は、まさに芸術作品のよう。一目見た時から、すっかりやられてしまいました・・・。


後先考えず手に入れて、じっくりと見てみれば、写真立ての裏側には小さく以下の文字。

D.R.  G.M.

これは「Deutsches Reichs Gebrauchs Muster」の略。
ドイツ語で「ドイツ帝国使用意匠」もしくは「ドイツ帝国実用新案・登録商標」の意味。
1891-1949年の間、使用されていた表示です。

なるほど、ドイツ製・・・と腑に落ちました。
アールヌーヴォーは正直、英国よりも大陸が本場。(その源のアーツ&クラフツは英国が本場ですが)
19世紀末、ベルギー、フランス、そしてドイツには沢山のアールヌーボーの作風を得意とする金属加工工房がありました。
このフォトスタンドに工房の銘はありませんが、意匠登録をするくらいの自信作だったことは間違いないと思われます。



また、はめこまれた写真はタイを締め、お髭を召された紳士。
裏面には以下の文字がみられます。

William Lacey
20 Blacmfriars Road
LONDON


20 Blacmfriars Roadとは、ロンドン、チャリングクロス駅の少し東、テムズ南岸に現在もあるアドレス。
グーグルマップでみてみれば、現在は近代的なビルとなっています。

William Lacey について詳細は不明ですが、ヴィクトリア時代に撮影された写真で、同じスタジオのものが市場で散見されますので、
ヴィクトリア時代に、ロンドン、20 Blacmfriars Roadにスタジオを持っていたカメラマンであったことは間違いないと思われます。




さて、今回ご紹介するお品物の出自はこんなところかと思われます。

写真自体はヴィクトリア時代後期、ロンドンで撮影されたもの。
フォトスタンドは1891-1949年の間につくられたドイツのもの。

ヴィクトリア時代、英国は富裕層はもちろん財のある中産階級が多く、沢山の品物を世界中から輸入し、消費していました。
ドイツで作られたこのフォトスタンドも、ドイツから英国へ輸出されたのでしょう。
想像ではありますが、William Laceyの写真館で、写真とセットで販売されていたのではないでしょうか。

写真を撮ることはまだまだ贅沢なことでしたから、大切な写真は出来上がり次第、素敵に、お屋敷の目につくところに飾りたい・・・
というオーダー主の想いをかなえるために、いろいろなタイプのフォトスタンドやフォトフレームを写真スタジオが用意していたことは、想像に難くありません。


沢山のデザインの中でも目を惹いたであろう、ドイツからきたアール・ヌーボースタイルの美しいフォトスタンド。
そこに紳士の写真をセットし、大事に飾っていたのは紳士その人だったのでしょうか。
それとも、大切な人・・・ご両親や恋人への贈り物としたのかもしれません。




そんなストーリーが読み解ける、美しいフォトスタンド。
このまま飾っていただいても、もちろん貴方のお好みの写真をいれていただいても。

ドイツの匠の技と、イングランドの人の想いを受け継ぐ確かな存在感で、貴方のおそばで輝くことでしょう。



更なるディテールはこちらからご覧ください→MORE DETAIL


◆写真立て:Germany /写真:England
◆推定製造年代:c.1890年代頃
◆素材:金属・ガラス
◆サイズ:幅約13.7cm 高さ約19cm(立てた時の奥行き約9.5cm)
◆写真サイズ:幅約6.4cm 高さ約10.3cm
◆重量:約135g
◆在庫数:1点のみ

【NOTE】
*古いお品物のため、小傷や汚れ、錆や変色・歪み等がございます。
*ガラスにはエッジ部分に若干のカケやざらつきがございます。
*ガラスとフレームの間には少しゆとりがあるため、振ればカタつきますが、ガラスが外れることはございません。
*写真は背面から取り外しが可能です。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上お求めください。

おすすめ商品