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ドイツ・ロココの粋を集めた天上からの一滴 / Antique Rococo Style Frame "Freiburg i/B" 718-061

0円(内税)

ドイツ・フライブルクの風景を閉じ込めたロココ様式のアートフレーム。


イングランド東部の街、大きなアンティークセンター、二階の奥。
小さな小間に仕切られた一角は、その小間のオーナーの好みが反映されてか、とても濃く上質な品で溢れていました。

そこのさらに最奥、壁の中ほどに掛けられ、黄金色の光を放っていたのが、今回ご紹介するアートフレームです。


一見してロココ様式とわかるフォルム。
ただ、左右非対称が持ち味のロココとはいえ、ここまでの形のものはそうは見かけません。

歪んだ楕円のようなフォルムの周りは波打つようなスクロールと小花で縁取られ、この上なく優雅な印象を与えています。


さて、ロココ様式といえばフランスが有名ですが、隣国ドイツにおいても非常に好まれました。
ドイツ人気質も影響したせいか、より彫刻的に精緻な装飾が、これでもか、となされた様をみることができます。

例えば世界遺産、ヴィースの巡礼教会。

ドイツ南部にある1745-1746年に建てられた小さな教会の内部は、そのロココ装飾によって世界的に有名です。

かなり辺鄙な場所にあり、ふきっさらしの丘の上に佇む小さな教会は、その外観からはとても想像がつかない内装が施され、ロココ装飾としてはヨーロッパ随一といわれるほどです。

実は、ここには個人的に一度訪れる機会がありました。

内部は小さな空間ながらも、大きさが把握できなくなるほどの装飾に満ち溢れ、それでいて決して過剰とは思えない、なにか清冽でピュアな想いを感じることができる、素晴らしい体験をすることができました。



・・・今回のお品物は、そのドイツから来たもの。


面取りの円形ガラスの奥にあるのは写真だと思われますが、部分的に虹色に輝く不思議な加工がされています。画像下部には「Freiburg i/B」の文字がみられます。

「Freiburg i/B」とは、「フライブルク・イム・ブライスガウ/Freiburg im Breisgau」のこと。
ドイツ南西部、バーデン=ヴュルテンベルク州にある古い歴史をもつ町です。



画像中心にあるのは、1200年頃に建造された歴史あるフライブルク大聖堂でしょう。

写真の裏に真珠貝でもあるかのような輝きは、大聖堂をますます荘厳なものにみせてくれるようです。



写真の下にはエーデルワイスと思われる可憐な白い花がペイントされています。
ヨーロッパでは古くから薬草として人々のそばにあったエーデルワイス。

特に19世紀はロマン主義の台頭によって、エーデルワイスは愛や操、不死・不滅のシンボルとして扱われるようになりました。大聖堂とともにフレームに納まるには、うってつけのモチーフだったのです。


淡い虹色の光を纏った大聖堂を芯に持つ、優雅で精緻なロココのアート・ピース。
天上からの一滴のような美しい逸品です。


更なるディテールはこちらからご覧ください。→MORE DETAIL


◆German(England買い付け)
◆推定製造年代:c.1900年代
◆素材:金属・ガラス
◆全体サイズ:幅約14cm 高さ約18.2cm 奥行き約1.5cm
◆重量:約178g
◆在庫数:1点のみ

【NOTE】
*古いお品物のため、小傷や汚れ、錆、わずかな凹みや変色等がございます。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上お求めください。

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