レミニセンスはアンティーク・ショップです。いつまでも心に残る、想い出のかけらのような品々を 集めました。

18世紀の庭師が描いた1月の花/”January in Twelve Months of Flowers”by Robert Furber 916-063

158,000円(内税)

購入数
銅板画に手彩色が施された、ロバート・フーバー「12ヵ月の花々」コレクション。


Robert Furber/ロバート・フーバー(1674-1756)とは、イングランドの園芸家であり、作家。
代表作は1730年に刊行した「Twelve Months of Flowers/12ヵ月の花々」です。

それは、フーバー監修のもと、銅板職人のHenry Fletcher/ヘンリー・フレッチャーが、画家であるPieter Casteels/ピーター・キャスティールスの描いた花々を銅版画手彩色で表現したもの。12か月の花々を芸術的に、なおかつ植物学的に描き切った傑作図譜です。18世紀の花の記録、という意味のみならず、フラワーアレンジメントの新しい考え方も示したものでもありました。

初版は1730年。

この図譜は、その後もいろいろなところから出版されているようです。それは、当時まだしっかりとした意匠登録の考え方がなかったからといわれています。版ごとに若干下の方の文章やレイアウトが異なり、今回ご紹介しているものは一番下に以下の文章がみられます。

「sold by Philp Overton at the Golden Buck near st Dunstons Church Fleetstreet And Iohn King at thr Glove in the Poultrey」

この文章に出てくる、売り手のPhilp Overton/フィリップ・オーバートン(1707-1745)はイングランドの出版家。

ロンドン、フリートストリートの聖ダンストン教会(The Guild Church of St Dunstan-in-the-West)のそばで「The Golden Back」という屋号で活動をしていました。この版は、初版ではないにしろ、18世紀前半にフィリップ・オーバートンによって販売されたものであることに間違いはないようです。


参考:大英図書館サイト(英語版)→MORE INFORMATION



付属のフレームは深い色の木製。おそらくパイン材と思われます。

フレーム内縁はギルド加工されたカーヴィングが施され、四隅にしっかりと指物加工が施され、良い仕事をされた美しいもの。裏板はパイン材で、前所有者が貼ったと思われる説明書きが貼られています。説明書きには、「二世紀以上の後」という一文があるので、おそらく1950年頃に書いたものでしょう。

ご興味のあるかたは、こちらに全文と詳細画像がございますので、ご覧になってみてください。

MORE DETAIL


タイプで打たれた文章は、どこかで売られていた時の説明、もしくは個人的に覚書として作られたものでしょうか。私としては、英国人特有の「蒐集・管理」癖ゆえのもので、個人的に、自分のコレクションのためだけに書いたような気がします。



若干日に焼けて、退色がみられるものの、それがかえって深い味わいを増しているようです。


なんとも退廃的な雰囲気を纏った、美しい銅版画。

そこに在るだけで、18世紀イングランドの咲き乱れる花々の芳香が漂ってきそうな、深みのある逸品です。



◆England
◆推定製造年:1730〜1745年
◆サイス:フレーム幅30.8cm 高さ40.5cm
◆在庫数:1枚のみ

おすすめ商品